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第2章 新築マンションにないもの
日曜日17:30 H様がご夫妻がご来店下さる。
ご主人様からも詳しくお話を伺うと、実は新築マンション購入も考えられたとのこと。
モデルルームを内覧して、正直28年前の部屋とは比べ物にならないほどキレイでびっくりされたそう。
けれど、でも、いまの住まいには近隣との交流があるし、周辺の環境も捨てがたい。ましてや沢山の思い出がある家。
やはり、ここに住み続けたいと思った。
そのためには、古くなった部分を新調して、キレイになったお家で暮らしたいと思って・・・とリフォームに至る経緯をご説明した下さった。
お話を伺っていると、お二人の仲のよさが伝わってくる。
素敵なご夫婦だなぁ、ぜひお役に立ちたいなぁという気持ちが高まる。
お持ちいただいた図面を拝見すると、マンションご購入の5年後に一度リフォームをされていて、廊下の収納やダイニングのテーブル・カップボードなど造作家具が多いことがわかった。
この造作家具を生かすために、間取り変更は難しいとH様は考えられているようだ。
ただ、「お二人で優雅に暮らす」ためには、間取りに捉われているとプランニングが難しい。
今後ご夫婦がお二人で暮らされるのに、3LDKの間取りは必要ない。
広いリビングと主寝室、ゆったりとした水廻りの1LDKで十分ではないか。
そして最も重要なこと。
28年間更新されていないライフラインを
全て更新する。
いまの間取りに拘ることなく、H様ご夫妻のためのプランを白紙の状態から作りたい。
造作家具は丁寧に外して新しい部屋で活かすようプランニングする。
H様の「思い出のいっぱいあるお宅」は、場所をそのままに新築に生まれ変わるわけだ。
そうご提案すると、奥様の顔が笑顔でいっぱいになった。
もちろん、当初のご要望よりも工事代金は大幅にアップする。
まずはリノマンションの概算見積をお作りするので、ご予算と比べてご検討していただきたい。
日曜日の打合せは、20時前に終了した。
次の『第三章 概算見積もりとプランニング』を読む。



