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1998.08月号 ウッディライフ スペシャルセレクトログハウス

長野県小諸市・A社保養所

厳しい立地条件で実現した抜群の眺望

ウッディライフ

浅間山からのなだらかな起伏に木々の緑や田畑が連なり、風光明媚な光景が広がる長野県小諸市。上信越自動車道を使えば首都圏から約2時間半と近く、別荘地として好条件の場所といえよう。 その小諸市にある眺望抜群の別荘地に、木をふんだんに使った保養所が建築された。一見ログハウスとも見えるが、各階ごとに異なった工法を用いた三層から成る混構造の建物だ。地下1階はRC(鉄筋コンクリート造り)、1階はパイン材のタイコ挽きマシンカットのログ、2階はパネル工法となっている。

小諸市に建つ山荘

初期の設計段階では、オーナーであるA社は、フルログをと希望していたが、 立地条件などを考慮して現在の形へと変更になった。A社が保養所建設にあたり、まず第一に考えたのが眺めの良さだった。
数カ所の別荘地を巡ったなかで、眺望はこの土地が一番良かった。
しかし、道路沿いの奥行き1.2Mの平坦地以外は、平均斜度40度という急勾配地。
利用者の駐車スペースの確保を考えると、保養所の建築はほとんどが斜面の上となる。
そこで、基礎は頑強かつ十分な高さのあるものにした。

山荘内部の浴槽

内部は寝室と浴室を設けている。
1階は希望通りの丸太組み工法が採られた。
そして、ログの積み上げや丸太材の置き場を考慮して、2階の構造として採用されたのが、カナダのエド・キャンベル氏により開発されたキャンベルシーダーハウスというパネル工法だ。

小諸市にある山荘内部

これはシーダーサイディングを施したパネルを組み立て、半割丸太を柱や梁に見えるように取り付けるというもの。急斜面での施工が楽で、設計の自由度が高いのでうってつけだった。
また、この部分の内部に当たるリビングの壁には、ログハウス風に半割り丸太が張ってあり、違和感のない出来映えとなった。

自然の中の保養所で心身の疲れを癒す。今年完成したばかりの新しい保養所は、建物自体はもちろん、建具や家具にもふんだんに木を使っており、自然の香りに満ちた心地よい空間となった。

小諸市にある山荘内部

2階にある玄関のドアをあけると、大きな妻壁を利用した1面の窓ガラスの向こう側に小諸市内の眺望が広がり、都会からやってきた者に心やすらぐひと時を与えてくれる。階段を下りてリビングにある丸太を使ったソファに身を沈め、大きな空間の中でくつろいでもいいし、ベランダへ出てやさしい風に当たるのも気持ちがいい。「素晴らしい眺めを楽しみながら、心身ともにリフレッシュできる建物を造りたい」というA社の願いは、すべて満足いくものとして完成したのだ。

使用目的 保養所
延べ床面積 301.35㎡
その他面積 46.5㎡
完成 1998年11月
使用丸太材 パイン
基礎 RC構造の直接基礎
外部仕上げ コンクリート打放し・パイン・レッドシーダー
建具 木製建具・キシラデコール塗装
内部仕上げ 床・パイン/壁・パイン・ビニールクロス
総合企画 株式会社ライフデザイン
設計 AN企画
ログ施工 株式会社ライフデザイン



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